子供の中国語教育の話で、シンガポール在住者ならご存知の方も多いかもしれません。
このページでは日本の有名どころの絵本は、ほぼ中国語版があるということについて紹介しています。
しかも、音声データも存在します。
海賊版ではなく、ちゃんと日本の出版社が関係しています。
いきなりよく知らない中国語の絵本の読み聞かせるより、慣れ親しんだ日本の絵本で中国語の読み聞かせをしたほうが、母子ともに理解しやすいかな?と思うので、子供の中国語教育の一つの方法として記述しています。
ただ、我が家でそれがうまくいっているかというとそんなにうまくいってはないのですが。笑
- おうち中国語をしている
- 子供がローカル園に通って中国語を学んでいる
- シンガポールや中華圏の国に住んでいる
- 絵本を言語学習の一つのツールとしても利用している
- 子供が絵本が好き
どんな絵本があるの?
昔から有名な絵本であれば8割はあるかと思います。
我が家にあった一部絵本をtaobaoで画像検索してみたら、以下のものは全てありました。
中国語のタイトルも記述しているので、検索時に参考にしてみてください。
中国語タイトル | 日本語タイトル | 作者 |
---|---|---|
好喜欢吃蔬菜 | やさいだいすき | 柳原良平 |
脸,脸,各种各样的脸 | かおかおどんなかお | 柳原良平 |
消防车吉普达 | しょうぼうじどうしゃじぷた | 渡辺茂男 |
圆白菜小弟 | きゃべつくん | 長 新太 |
古利和古拉 | ぐりとぐら | 中川李枝子 |
沒有名字的貓 | なまえのないねこ | 竹下文子 |
噗~噗~噗 | もこもこもこ | 谷川俊太郎 |
古仑巴幼儿园 | ぐるんぱのようちえん | 西内 ミナミ |
我的连衣裙 | わたしのワンピース | 西巻 茅子 |
怕浪费婆婆精装硬壳绘本 | もったいないばあさん | 真珠まりこ |
啪咔! | ぱかっ! | 森あさ子 |
蹦 | ぴょーん | 松岡達英 |
鳄鱼爱洗澡 | わにわにのおふろ | 小風 さち |
活了100万次的猫 | 100万回生きたねこ | 佐野洋子 |
请吧 | どうぞのいす | 香山美子 |
小雞逛超市 | ピヨピヨ スーパーマーケット | 工藤ノリコ |
野猫军团 | のらねこぐんだん | 工藤ノリコ |
你看起来好像很好吃 | おまえ うまそうだな | 宮西 達也 |
100层的房子 | 100かいだてのいえ | 岩井俊雄 |
大河马 | かばくん | 岸田衿子 |
小白熊做松饼 | しろくまちゃんのほっとけーき | わかやまけん |
肚子里的小人 | おなかのこびと | よしむらあきこ |
咬指甲妖怪 | つめかみおばけ | よしむらあきこ |
第一次上街买东西 | はじめてのおつかい | 林明子 |
阿秋和阿狐 | こんとあき | 林明子 |
小鞋子,走一走 | くつくつあるけ | 林明子 |
月亮,晚上好 | おつきさまこんばんは | 林明子 |
蜡笔小黑 | くれよんのくろくん | なかやみわ |
屁屁侦探 | おしりたんてい | トロル |
亲亲小桃子 | どんどこ ももんちゃん | とよたかずひこ |
蚂蚁和西瓜 | ありとすいか | たむらしげる |
小金鱼逃走了 | きんぎょがにげた | 五味太郎 |
鳄鱼怕怕牙医怕怕 | わにさんどきっ はいしゃさんどきっ | 五味太郎 |
巴士到站了 | バスがきた | 五味太郎 |
黄色的是蝴蝶 | きいろいのはちょうちょ | 五味太郎 |
小猫当当 | ノンタン | キヨノサチコ |
捉迷藏 | うずらちゃんのかくれんぼ | きもと ももこ |
乌鸦面包店 | カラスのパン屋さん | かこさとし |
水、我们、世界 | 水とはなんじゃ? | かこさとし |
为什么会打雷 | だるまちゃんとかみなりちゃん | かこさとし |
跟饭团一起插秧 | おむすびさんちのたうえのひ | かがくいひろし |
好饿的毛毛虫 | はらぺこあおむし | エリック・カール |
14只老鼠去春 | 14ひきのぴくにっく | いわむら かずお |
有一天 | ちいさなあなたへ | アリスン・マギー |
巴巴爸爸 | バーバパパ | アネット・チゾン他 |
蔬菜躲猫猫 | やさいさん | tupera tupera |
水果躲猫猫 | くだものさん | tupera tupera |
掀开帽子 | ぼうしとったら | tupera tupera |
熊猫澡堂 | パンダ銭湯 | tupera tupera |
拔萝卜 | おおきなかぶ | A・トルストイ |
このラインナップをみると、なんでもありそうな気がしてきます。
しかし、かがくいひろしさんのだるまさんシリーズや、シゲタサヤカさんの絵本は見つけることができませんでした。(もしあれば教えてください)
どうやって買うの?
購入方法について、日本在住者とシンガポール在住者と分けて説明します。
日本在住者の場合
日本のAmazonや楽天にいくつかあります。
honto.jp にはヨシタケシンスケさんの絵本があります。
シンガポール在住者の場合
私は中国語の絵本を買うなら、淘宝網(taobao)が一番お手頃で商品数も圧倒的に多いです。
taobaoは中国のアリババグループが設立した世界最大のネットショッピングモールです。
中国語がわからなくても、Google画像翻訳を使えばどうにかなります。
- ShopeeやLazadaの中国発送と同様、発送~到着まで大体1カ月ほどかかります。
- おなじみですが、箱はボコボコで届く可能性が高いです。
⇒ 本が若干いたんでいても気にしない人向け - シンガポール発送してくれる店舗とそうではない店舗とあります。
- アリペイのみの店舗とクレジットカードを利用できる店舗とあります。
- Shopee同様、商品が到着して問題がなければ、承認ボタンを押す必要があります。
- taobaoは中国語のみのため、何かトラブルがあったときに若干面倒かもしれません。
taobaoで買うと料金はいくら?
taobaoの商品ページの価格は中国人民元で表示されています。
2022年7月時点だと5CNY≒SGD1ほどです。
商品+国際送料が合計金額となりますが、クーポンがよくでているので取得しておくとお得です。
合計金額について、2つの例を挙げます。
1. りんごがたべたいねずみくん
送料含めて、S$7.26でした。
2. おしり探偵 7冊セット
送料含めて、S$21.62でした。
おしり探偵は日本のものより薄めの本でした。
私としては、かさばらないので薄い方がありがたいです。
Amazon Japanで日本の絵本を購入するより安いです。
店舗によって値段が結構違うため、とりあえずカートに入れていってあとから比較検討しています。
taobaoにおける絵本の探し方(中国語わからない人向け)
- 日本語で絵本のタイトルをググり、表紙の画像を保存する
- タオバオにて、1で保存した画像 または 自宅にある絵本の写真を撮って、画像検索する
- 見つかる
Lazadaとかshopeeよりよっぽど画像検索の質がいいです。
タオバオ上に存在するならきっと見つかるはずです。
実際、読み聞かせられるの?
私は中国語の読み聞かせができないため、ハイテク音声ペン(おたまじゃくしペン・小蝌蚪点读笔)に読んでもらっています。
おたまじゃくしペンについての記事は次回アップします。
Youtubeで“中国語の絵本タイトル”+”绘本”と検索すると読み聞かせ動画がでてくるので、その音声を利用するのもいいと思います。
中国語タイトルは前述したリストを参考にしてみてください。
「まずはYoutubeで読み聞かせ動画をみせてみて、子供の反応がよかったら中国語の絵本を買ってみる」というのが、無駄がないかと思います。
我が家の方針は「とりあえずなんでも買って試してみる」なので、一生ミニマリストにはなれません。
音声ペンがあれば絵本は日本語でもいい
- 中国語を読む練習の場合
中国語が書いてある必要があります。
ピンイン付きは少なくて、ピヨちゃんシリーズなどはピンイン付きです。 - 中国語を耳できく練習の場合
日本の絵本をみて、中国語の読み聞かせ音声を流せばいいかと思います。
家にあるおたまじゃくしペンで色々と試してみたら、中国語の絵本があるものに関しては音声を読み込んでくれそうでした。
そもそもなんでこんなに日本の絵本があるの?
一旦話は戻して、そもそもなんでこんなに日本の絵本があるの?と疑問がわいてきます。
それは以下の記事に詳しく記述されているので、よかったらみてください。
東洋経済:日本の絵本が中国の書店で桁外れに売れる背景
https://toyokeizai.net/articles/-/267396
【 簡単にまとめ】
中国は約20年ほど前までは子供向けの”絵本”という言葉がないくらいだったそうです。
そこでポプラ社が北京に蒲蒲蘭を設立して、日本や欧米の翻訳作品を中心に絵本を刊行してきたそうです。
「ポプラ社が長い年月をかけてたくさんの絵本を中国に広めた」ということです。
シンガポールで日本の絵本の中国語版と接する機会
シンガポールにいるといろんなきっかけで日本の絵本の中国語版と出会う機会があります。
- 幼稚園で習った
- 中国語の習い事の絵本のリーディングタイムで紹介された
- 中国人ママのお友達の自宅にあった
シンガポールに住んでいて、まだ見かけたことがない方はいつか見かける機会があるかもしれません。
そんなときは東洋経済さんの記事について思い出してみてください。(私の記事ではない)
中国語教育は子供が大きくなるにつれてどんどんと難しくなりますが、親子共に楽しみながら学べるといいなと思います。